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育休に対する考え方

毎日新聞のオンライン版で、女性医師の6割が育休制度を使っていないという記事を見ました。

女医のはしくれとして感じること。。。以上に仕事を持った(持っていた?)女性としての個人的感想なのですが。

制度もそうなんだけど、なんだかアメリカ人と比べると日本人って男も女もやっぱり、「真面目」なんだよなぁって思うんですけどね。
そして、何より「出産(ヘタすると「育児も」)は女の仕事」っていう社会通念がありすぎ。

建前は、出産ぎりぎりまで働いて十分育休をとって、その後シッターを雇うなりデイケアを使うなりで仕事復帰。
出来そうに見えますよね、キャリアウーマン、って感じでかっこいい、って思いますよね。
だけど日本人女性の本音としては、
“本当にそれが出来るかどうかは 同性からの妬みそねみのない理解を得ることと、男の人には「心から」全部を理解して貰えるかどうかだ”
というものだと思う。
職種関係なく、ね。

出産前の体調の悪さ(当たり前だ、いつもとは違う状態なんだ)、無理するとお腹が張ること、気分も意味無くupwardrightdownwardright。それを何とかしようとすることもストレス。
9ヵ月目に入ったって、ではお休みいただきますって言える職場だと自信を持って言える女性はどれだけいることだろう。
多分、みんな言うんです、「休み、とればいいのに(とればいいじゃん、と、まるでアホじゃん、みたいに言う人もいる)」って。 

だけどみーんな分かってる、心からそう言っている人はどれだけいるの?休んで、戻れなくなったときにあなたは手助けしてくれるの?って。

シッターを雇う、他人を家に入れるということは日本の社会ではまだまだマイナーな考え方。
私もアメリカに居てさえ、ものすごく抵抗を感じます。
デイケア(保育所)は高い!なにより、いつ具合が悪くなるか分からない赤ちゃん相手で、いきなりの呼び出しをこなしていく親のストレスはものすごい。

日本では確かに医師の数の問題、大きいけど。。。根本はそこじゃないのにって思う。
医師問題があるからこうやって記事にもなるけど、他の職種での女性達の気持ちは??
結婚=寿退職、みたいにして、体よく追い出されていないの?

私もよーく分かってます、医師一人を育てるには3-4千万円はかるくかかってくるって。
臨床の場から離れ(逃げたと言われることもある)、しかも今の専門資格を取ったのに異国で仕事もしてない私が言うことじゃない、って言われるかも知れませんが。

一番は、子供を社会で育てようという考えがなさ過ぎるんだよ。
誤解を恐れずに言えば、男性が 出産育児という仕事含め、子供や家庭を軽んじすぎなんだと思う。(女性運動家じゃないんだけど、私)
現在専業をやってる私は専業主婦って大事な仕事だと思うんですよ。そしてとても大変。

アメリカで育休をとったり子育て中のあれこれをある程度社会が容認している背景には 子供を社会で大切に思う態度、男性も女性側に出来るだけ立とうとしてる(例え建前であってもね)考え方があるからだとよく分かります。

アメリカで長男を出産後に仕事を始めたとき、私も子供の体調の変化に振り回されました。
一度子供が肺炎を起こして1-2日身動きが取れなくなったことがありました。
日本だったら緊急入院だけど、ウイルス性ってことでここでは酸素ボンベを自宅に借りて自宅療養・・・いや、ものすごーく理にかなってるんです。日本人には「そんなひどい!」って言っていただきますが、私自身はこの考え方に賛成なんですがね。

私は当然、微々たる仕事ながら穴をあけることにものすごく責任とプレッシャーを感じてた。
直の上司(日本人、チームのNo.2)は明らかに「うそつきやがって」みたいな態度で(入院しない=仕事に来られる、という考え)、私が欠席したチームミーティングではメンバーに「あいつは信頼できない」と言ったんだそうです。
腹が立ったけど、日本人感覚では仕方ないかな、黙っていようと思ったら、その直後に同僚に聞いた話。

「J(チームのNo.3の立場の女性)がものすごい剣幕であなたのために怒ったのよ。生むまではおめでとうとか言ってて、その本当の大変な時期に背中から刺すみたいなことを、どうしてするの、って。最初からそう言う立場と分かって雇っているのだし、あなたにはその覚悟がなさ過ぎるって。」

泣きましたね、これ、聞いて。
まだ英語の下手な私に、ぽつ、ぽつっと指示を与えるだけだった彼女が、(私だけのためじゃなくても)そう言ってくれたって。
実際そこでの仕事は、育児に対する寛容な考え方のある日本の私の職場よりも 育児から来るトラブルに関しては寛容(過ぎるくらい)だったと思う。それどころか、サポートも強かった。
同じ事はダンナの職場でも言えて、ダンナの方も周りの後押しで家の事により関わってくれた。

別の文化のところで働きながら子育てをしたことで思ったことです。
私個人の主観だらけなのはよーく分かっていますが、だからこそ

社会全体からのバックアップ、考え方の根本的な変化

が無い限り、誰でも(これが大事)安心して出産し、仕事もして、という社会にはならないんじゃないかな
と思います。
一部の、恵まれた職場や恵まれた子育て環境にいる人達だけじゃなくて、全ての人が子育ての大変さや大切さを知って支える社会、そんなものになっていったら、医師問題だけじゃなく各界の有能な女性達を苦しめることは大分減るのにって思うのです。

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コメント

幸いにして専業主婦&母をしてるけど、仕事を持ったお母さん達、大変だな。って思ってるんです。
元の会社には生理休暇なんて言うのもあって、実際取ったら嫌な顔をされるんですよ。
だったらなんでそんな休暇があるの?って思いました。
独身時代は子供の事で休んだりするのを『責任持ってやってよ』って思ったもんですが、子供が出来て初めて分かるその立場。
自分に仕事と子供&家庭の両立は出来ないな、って思ってます。


こんにちは、えいと@です。

えいと@が日本で働いていた職場は、産休、育休に対してかなり理解のあったので、
妊婦さんはかなりの確率で産休&育休をとられていました。
しかし、社会全体で見るとまだまだ理解が少ない職場が多いですよね。
職場による…っていうか、社会が「子供を産み 育てる」という環境整備が出来ていないのだと思います。

専門的な職種になればなるほど、男性が多い職場であればある程、
「産み 育てる」ということがどれだけ大変なのかが理解してもらいにくくなるのでしょうね。

えいと@の姪が医大に入りました。
将来は研究者か医師になるのでしょう。
姪が子供を持つようになる頃には、この「産み 育てる」環境は変わっているのでしょうか…?

  えいと@

reeさん

専業主婦業は大変ですよね、世の中で言われてるより実際ずっと大変。日本で仕事に戻ったときの私にはバランスよくこなすのみ、ということしか出来ませんでした。でも我が家はバランスも取れなくてアメリカに逃げ帰ったようなモノ。
だからエラそーなことは何もいえないんですけどね。。。

えいと@さん

私も今名前だけ残してもらってる職場はかなり理解があって(なにせ、中堅どころがご自分で苦しんで子育てをされた方なんで)、最初は逆にどぎまぎしました。

だけど2人目を出産した同級生のお祝いに行ったら、沢山苦労した話(多分今も苦労してる)を彼女がぽつ、ぽつって話し出して複雑になりましたです。ばりばりの第一線で働く、すごい頑張るひとなの。
えいと@さん同様、私も「ついて」た一人でしかないんだなと思いました。

まったく仰るとおりで、世の中の重要なポストにいる人や、専門性の高い職の人は 自覚も高いだけに難しいのでしょうね。
でもね、アメリカに来ると「そんな真面目さ、正しいのかな?」って考えてしまうことも確かですよね。
トップのトップ、は別として、大抵のひとはちゃんと子育ての時間も取ってる(ようにみえる)。

これも別の国で暮らし別の視点で考えることの出来るようになった、私のラッキーさかな。

だから、小さな受け皿もそうだけど、社会全体の考え方が変わること、って大事だと思うんですよね。

姪御さん、おめでとうございます!ご家族皆さん、嬉しいでしょうね、良い春ですね!
女医さんの周りも、社会全体の危機感もあってものすごい勢いで変わってきている、と聞きます。彼女が好きなことを存分に出来るようになっているといいですね。

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