水戸室内管弦楽団 第79回定期演奏会
素晴らしい芸術に触れると暫くその余韻が心だけでなく体全体に残る気がします。
子育てを言い訳に生演奏を聴くことは殆ど無くなっていましたが、母が水戸室内管弦楽団(以下MCO)の演奏会チケットをとっていてくれました(なんと、子供の分まで!えーぜいたくー)。
結構とるのが難しいチケットなので(理由は↓)、有り難く戴くことに。
音楽好きな方ならご存じかとは思うのですが、簡単にMCOのことを。
桐朋学園の卒業生が小澤征爾・秋山和慶の呼びかけで集まり作ったサイトウキネン・オーケストラ(長野県松本市で定期演奏会は行われます)はあまりにも有名ですが、MCOはそこの上位メンバーと更に世界中から著名な奏者達を集めています。演目は楽団員が決めるという、こぢんまりと、でも独特のカラーをもった楽団になっています。
水戸芸術館は音楽評論家(と言ってしまって良いのか、ご自身も素晴らしい芸術家でいらっしゃいます)吉田秀和氏が館長です。芸術館を造る際、この楽団結成には様々なアイディアが出されたと聞いています。そして小澤征爾さんを指揮者とし、国内外でソリストとして活躍されている演奏家達を集めたオーケストラができました。
そのメンバーの顔ぶれたるや・・・ビックリです。今は指揮者に転向されてしまったけれど、私の大好きなオーボエ奏者宮本文昭さん、フルートの工藤重典さん、バイオリンの堀 伝さん、安芸晶子さんや潮田益子さん、チェロの堀了介さん。。。。いや、クラシックをあまり知らない私ですら知っている方達。というか、みんなソリストで演奏されてるもんね 笑
そのメンバーの豪華さと演奏の素晴らしさ・一風変わったオーケストラ(時に、指揮者無しのアンサンブルも成功させてきた)と言うことで有名になりました。最初は「水戸に聞きに来てください」の公演のみでしたが 今では東京のみならずヨーロッパ公演などもこなしているMCOです。メンバーは定期演奏会前の1週間だけ、世界中から集まり練習して本番へ。その後また世界中へ戻っていくという感じです。
何度かこの演奏会は聞かせていただきましたが、奏者ひとりひとり(もちろん、指揮者も)がアンサンブルを楽しみ、久し振りに旧友達と音を合わせることを喜んでいる雰囲気が伝わってきます。
ああ、プロ達だなー かっこいいなーとほれぼれします。
MCOに関するWikiはこちら。
ということで、水戸市内にある私の実家。水戸って、ちょっと「すぐ東京へ」の距離ではないけど、まぁそこそこ便利で丁度良く小さく、歳をとればとるほど好きになる街です。
我が家から芸術館までは車で10分弱。歩こうと思えば歩けますが、蒸し暑くてゴメンです。
見えてきました、アートタワーが目印。
水戸芸術館(ホームページへリンクします)は市制100周年を記念してつくられた複合芸術館(業務連絡;情報が間違ってたら、教えて、みっかまー)だったはず。それを踏まえての100メートルの高さのアートタワーをシンボルとし、現代美術ギャラリー、コンサートホールATM、ACM劇場と、芝生広場やレストランなどがあります。
田舎町も、流石にこの周囲はぐぐっと洗練されて見えます。
もともと、五軒小学校のあった場所。(五軒小学校はもっと奥の方に移設)
水戸の歴史を示す旧町名はかなり消えてしまったけれど、この五軒町はきちんと残っていて嬉しい。
中にはいると、パイプオルガンがあります。
ここはミニコンサートが開かれたりもする小さなホール。
毎週日曜には、東京芸大のオルガン科の学生さんや、ときにはプロの方などがオルガンを聞かせてくれます。(無料)
アートタワー。もちろん、上れます。
芸術館には沢山のフェイスと呼ばれるキレイなお姉さん方がいらっしゃるのよ フェイスさんはタワーの案内はもちろん、ギャラリーや演奏会場での案内などもやってくださいます。
しかし、世の中に美人は沢山いるもんだ・・・と、いつも思うのです 笑
中央部には石と水のオブジェ。夜にはライトアップされます。
ここねぇ、一応水の中に入るの、禁止なんだけど・・・注意しても次々みんながくるんでしょうね。ほぼ放置、になっています。ビーチタオル拡げてるひとも居るし・・・ ・・・私も入りたい(心のつぶやき)。
中央部の庭園にはよく手入れされた芝生の公園部分。
ここでも、特に夏場はいろんな催し物が開かれます。
前は屋外オペラもやってたけど、今もやってるのかな?
今日の公演はMCOの第79回定期演奏会。確か本当は4月に予定されていたのでは?MCO指揮者の小澤征爾さんが病気のため延期になったという事かしら(よく知らない・・・)。今回の指揮者は小澤征爾やバーンスタインに師事した準・メルケルさん。今までもMCOでの指揮は何度かされています。私は彼の指揮するのを聞くのは今回が初めてです。
中は撮影禁止なのでここまで。
今回の曲目はリヒャルト・ストラウスのクープランのクラヴサン曲による舞踏組曲と、ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調 作品55<英雄>。R・ストラウスのこの曲は、多分初めて聴きました。すごく難しい曲・・・でも流石!の演奏で、思わずウルウルしてしまった。
英雄は有名ですが、その分演奏者一人一人をいつも以上にじっくりと見ることが出来ました。このコンサートホール、音響効果が良いことでも有名ですが、私みたいな素人に嬉しいのは 会場がこぢんまりしている分、奏者の表情まで見える近くで見ることができることです。
アンコールはラヴェルの曲。ああもう、幸せです。
1曲目寝てしまってた娘、1曲目は乗り出して聞いていたら疲れたらしく、二曲目からアンコールまで起きることの無かった息子(あの拍手も気にならないって、どれだけのsleeping kingよ)でしたが、まぁ大人しくしていてくれて(小さいから、寝ていると前の座席に隠れてしまうし 大笑)ちょっと安心。
やっぱりSLCのオーケストラの、シーズンチケット買おうかなぁと考えてしまった私でした( ̄▽ ̄) (思うは易し、行うは難し・・・)
***** ***** *****
雨はそんなに降らないんだけど、この湿気!何とかして〜 泣
**** ***** *****
« この、キャンドルはなに? | トップページ | Cordes »
「趣味」カテゴリの記事
- 水戸室内管弦楽団 第79回定期演奏会(2010.07.07)
- 我が愛しの文房具たち(2010.06.25)
- Annual Baseball Buddies(2010.05.04)
- 写真というartについて つらつらと・・・(2010.05.01)
- The last day of Skiing(2010.04.26)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 水戸室内管弦楽団 第79回定期演奏会:
» ケノーベルからリンクのご案内(2010/07/08 10:28) [ケノーベル エージェント]
松本市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。 [続きを読む]
いですね~~良い演奏ですごくいいアルファ波が出ていたのでしょう。
だから子ども達は心地よかったので?
・・って、今回はダメだわ。
私のリア友もきっと行っていると思う。
茨城で桐朋って・・ぷぷぷ。
↑一人笑いでごめんねー。
毎年この友達の所属するオーケストラのクリスマスコンサートに行っております。
アメリカでの料金に慣れたら日本で(自腹では)きっと行けないわ。。
投稿: おね太郎 | 2010年7月 7日 (水) 08時03分
小澤征爾さんといえば、私の母校の卒業生です。
大学のとき、小澤征爾さんの息子殿(現在は俳優)が同じクラスで、小澤邸でテスト勉強をしたことがあります。「ここは日本か?!」と思わず口に出して言ってしまうほどの広さで、彼の部屋にはスピルバーグ監督のサイン入りETのポスターやら、マイケルジョーダンのサイン入りボールなんかがあって、別世界でした。当然ですけど。
でも柴犬飼ってたりしてちょっと可愛かったです。
私はオーケストラの生演奏って学校行事以外で聞きに行ったりしたことがありません。まだクラシックに興味を持つ年齢ではないのか、どうなのか・・・。
9月にコロラドのRED ROCKSへJohn Mayerを観に行くのが今の楽しみです!
投稿: loco | 2010年7月 7日 (水) 10時32分
<おね太朗さん>
茨城でやっていらっしゃるお友達がいらっしゃるのね。
プロで芸術分野で生きている方達ってすごいなーって思います。
あまりに私の生活とかけ離れていて(爆笑)想像もつかなーい。
日本のコンサート、高くてね。かといって、奏者の「手取り」がその分高いわけでもなさそうだけど。ホールの値段って事かしら?ま、一般人にはチケット代が問題なのであってそれはどうでもいいんですけどね。
ところで、「リア友」のリア、ってなんでしょう?
投稿: moi | 2010年7月 7日 (水) 16時29分
<locoさん>
そーなんですねー。やっぱり「世界の小澤」さんちは大きいんだ・・・笑
locoさんの卒業高、いろんな方がいらっしゃいますねー すごいな!
クラシックって敷居高いですよね、私には高かった・・・ 子供の頃から連れて行かれたけど大体寝ていたし。
せっかくユタでシーズンチケットとか日本では考えられないくらい安いから、行きたいなぁとは思うんですけど。
John Mayer、行くんですか!すごーい!!いいなーっ 楽しんできてくださいね〜
今年は行こうと思ってたU2ライブは中止になっちゃったし。ま、チャンスが巡ってくるのを気長に待とうかと思います。
投稿: moi | 2010年7月 7日 (水) 16時40分
再びごめんなさい。
リア友はリアル友達で、現実の友達
ブロ友はブロガー友達で
その逆って事かな??
アラサー、アラフォーみたいなもん?
なんちゅう訳だ。爆笑
チケット代はおっしゃるとおり日本はホールの賃貸料金が
べらぼうに高いんですって。
演奏会だけでなくバレエやお芝居もたっかいでしょ?
欧米は国の支援もあって安いそうです。
だから、この分野はアメリカ
にいるうちにせっせと通うつもりですよー。
あぁ、、だれか年末のくるみ割り人形にいっしょに行ってくれないかなーーー
投稿: おね太郎 | 2010年7月 7日 (水) 18時03分
演奏を生で聴くなんて、子供ができてからはなくなりました。(悲)市の小さなリサイタルでも結構満足していたので、有名な方の演奏なんてきいたら、感動しちゃうかも・・・。でも、今度の週末、こちらの公園で音楽祭みたいのをやるので行ってみるつもりです。音楽もさることながら、劇とかミュージカルとかいろいろいきたいなぁ~~。いつになったら、いけるようになるのかなぁ~~。と、心の叫びです。
投稿: よっぴい | 2010年7月 7日 (水) 18時59分
知らなかったけどすごいのね!
それも入手しにくいチケットをお母様がお子たちの分まで買って下さってたとは!
うんうん、まさに心の栄養よね。
うちもシーズンチケットを買って、来週末に行くの。
アメリカでそんなに安いのなら、ぜひ行くべき!
って、シーズンチケットだと行かれない日が結構出てくるのが問題なのよね。
locoちゃん、小沢邸に入ったことがあるってすご〜い!!!
投稿: 愛されている妻 | 2010年7月10日 (土) 06時15分
<おね太郎さん>
なるほどー 有り難うございました!
チケットの高さも納得。そっかぁ。やっぱり頑張ってアメリカで行くべき?
くるみ割りは殆ど唯一、子供をつれて堂々と毎年行きますよー
でもシカゴでの、私も見てみたいわ〜
投稿: moi | 2010年7月10日 (土) 16時44分
<妻さん>
うわーやっぱりシーズンをとってると、いいですねーっ
はい、久し振りに音楽を聴くと「あーしあわせーっ」ってなりますよね。
これをシーズンで聴けたら、やっぱり嬉しいですよね。
あ、そうか、行けない日、っていうのも出てきてしまうのか・・・ 残念だけど、それはある程度しかたないですよねぇ。
私の場合、シーズンチケット→シッターを探しておかないとダメ、なんですよねぇ。シーズンチケットより、安心できるシッターさん、のほうが難しい。。。かも? 笑
投稿: moi | 2010年7月10日 (土) 17時06分